おはようございます。東京は久々の雨で少し過ごしやすいです
今日は、ピロリ菌の検査方法について少し書いてみたいと思います。
ピロリ菌の検査方法は大きく分けて6種類の検査方法があります。列記すると
A:内視鏡が必要な方法(侵襲的)
①迅速ウレアーゼ法、②鏡検法、③培養法
B:内視鏡が必要ない方法(非侵襲的)
④尿素呼気法、⑤抗HP(Hピロリ)抗体測定、⑥便中HP抗原測定
です。さらに⑤の抗体測定法は、
⑤-1 血中抗体
⑤-2 尿中抗体
の2つに分かれます。
皆さんが健診などで一番受ける可能性があるのが⑤-1 血中抗体法です。なにしろ、採血するだけである程度の数値が出てくるので簡便な方法です。
ただ問題もあり、この方法の感度は88-100%、特異度は50-100%程度と言われています。医学ではこの数値は決して満足できるものではありません。また、抗体価が3以上10未満のカットオフ値に近い「陰性高値」例では20%弱の感染者が存在することが明らかになってきており、学会から注意喚起がなされています。なので、当クリニックでは、血中抗体法は参考程度にしか考えていません。
少し、小難しい話になってしまいました。続きはまた今度