こんばんは。
今日は、本職のピロリ菌について書いてみたいと思います。
写真は、ピロリ菌:Helicobacter pyloriの電子顕微鏡像です。ひげのような鞭毛を数本持っており、らせん状の形をした細菌です。
「ヘリコ」はらせん、「バクター」は細菌を意味です。
この菌、名前は聞いたことはあるけど、何で話題になっているか分からない方が多いのではないでしょうか。
ピロリ菌はずばり、「胃ガン」の原因になることが問題です。
2014年にWHOの下部機関であるIARCが、胃ガン予防としてピロリ菌除菌を推奨しました。日本でも徐々にではありますが対策がとられ始めています。
対策法は各自治体により様々ですが、ABC検診・胃ガンリスク検査などもその一つです。
皆さんも、もし「慢性胃炎」や「ピロリ菌感染の疑いあり」と診断されたら、必ずお近くの消化器内科を受診して下さい。
また、「ピロリ菌の有無についてチェックを受ける機会がない」場合、医療機関に直接行って相談してみて下さい。
もしピロリ菌が無事に除菌できれば、胃ガンになるリスクを1/3程度に減らせる、と言われています。
実際は、リスクはもっともっと減らすことが出来ていて、少なくとも「胃ガン死」はほぼOゼロにできる、と私は考えています。
いまのうちに、健康に長生きできる「胃」を手に入れておきましょう