こんにちは
甲子園で熱戦が続いております。昨日は2年生エースが16奪三振の好投を披露しました。来年のドラフトの目玉になるのでしょうか。楽しみです
今日は、ピロリ菌の検査方法で、血液検査(血中抗体法)より優れているものをご紹介します。
一つ目は、便中抗原測定法です。
このようなキットを使い、便を採取します。
この方法は、胃から消化管を経由して排泄されるピロリ菌由来の抗原を検出するもので、抗体測定とは異なり、直接的に抗原を検出するものです。
感度は96-100%、特異度は97-100%と言われています。除菌後の効果判定にも使えるのが特徴です。
ちなみに、前回ご紹介した血中抗体法は、除菌後の効果判定には適しません。
便中抗原法については
・ピロリ菌の抗原性はcoccoid formの菌体においても保持されるため、UBT(尿素呼気法、後述予定)では陰性となるケースでも検出可能
・残胃(胃の手術後)における診断精度が優れている
・PPI(胃薬)の影響を受けにくい
・抗ウレアーゼ活性作用のある薬剤の服用中でも抗原検出頻度は高い
といわれており、いいことずくめの気がしますが、一つだけ問題があります。
それは「便」を採取しなければならないことです。やはり少し気が引けますよね。
次回は、「呼気」を採取するだけの「尿素呼気法」についてご紹介予定です