知っておくと楽にできる「胃カメラを受けるときの5つのコツ」
2023年5月12日更新
胃カメラを受けるときのコツがあります!!
このページでは、「5つのコツ」をご紹介します。
1 まずは信頼できる医療機関を探しましょう
患者さんが安心して内視鏡を受けるためには、検査を担当する医師の技術はもちろんのこと、医師をサポートする看護師やスタッフの腕や経験も重要です。言ってみれば、その施設の「総合力」が求められる手技なのです。
要約すると以下のようになります。
- 上手な医師に
- 症例数の多い病院で
- 自分に合った経路で →(さらに詳しく知りたい方はコチラへ)
となります。
2 前日の食事について
胃カメラの予約時に、看護師から詳細な説明があります。
要点は以下の通りです。
- 前日の夕食は、遅くても夜9時には済ませてください。
- 当院では前日の食事の内容は制限しておりません。あまりに油っぽいラーメンや中華料理などは避けてください。
- 検査当日は、朝食を摂らずに来院してください。
- その他、内服薬などがある場合は、胃カメラを受ける施設にお問い合せください。
- →その他、詳細な説明はコチラのページになります
3 検査室に入ったら ~胃カメラを上手に飲む 5つのコツ~
さあ、いよいよ本番です。
この項では、鎮静剤を使わずに、嘔吐反射が起きにくい「鼻からの胃カメラ」を受けることを想定して書いていきます。
まずは、落ち着きましょう。検査前には大きく深呼吸をしてみましょう。胸郭を大きく膨らませることで緊張が和らぎます。
施設によってやり方が若干異なりますが、喉の麻酔や、鼻の麻酔が行われると思います。すべて医師や看護師の言う通りにこなしていきましょう。
検査時間は5分程度です。患者さんの緊張をほぐすため、医師から「検査前の声掛け」があります。検査中、看護師が背中をさすってくれたりします。熟達した施設ほどそのようなマネージメントが上手です。
通常の検査では、「喉→食道→十二指腸→胃→スコープを抜きながらもう一度、食道」の順番に検査を行います。最初の「喉(ノド)」が最大の難所となります。違和感を感じると思いますが、慌てないのが一番です。
検査中、胃カメラを上手に飲むコツは、次の5つです。
全部できなくても大丈夫です。できることだけやってみましょう。
1)リラックスする。肩の力を抜く。
検査台に乗ったら、リラックスして、特に肩の力を抜きましょう。
2)検査直前に 大きく深呼吸する。鼻から吸って口から吐く。3回程度やってみましょう。
息は、鼻からゆっくり吸って、口から「ハー」と吐いてください。大きく吸って、大きく吐くのがコツです。
3)検査中、唾液は飲み込まない。
検査中、唾液は飲み込まないで、ダラダラと口の外に出してください。
4)検査中、目を閉じない。
検査中は目を閉じないで、遠くを見つめる感じでいてください。目を閉じてしまうと、意識がどうしても咽頭に集中してしまい、オエッとなりやすくなってしまいます。また、目を開けておけば視覚が遮られないので、パニックになりにくくなります。
5)終盤はゲップを我慢。
検査の中盤以降、胃の観察で、カメラから送気して胃を膨らませます。少しお腹が張った感じになりますが、1~2分程度なのでなるべくゲップを我慢してください。うまく我慢できると検査が早く終わります。
4 おわりに
熟達した医師による検査時間は5分程度です。その5分間に何が起こるか、あらかじめ分かっていれば、患者さんの負担は軽くなります。
上に書いてあること、すべてはできなくても大丈夫です。自分に合ったコツを1個か2個覚えてください。きっと役に立つと思います。
当院は東京都江東区にある消化器内科です。症状や検査で困ったことがあれば、当院の医師へ相談してください。近隣の墨田区、江戸川区にお住まいの方はもちろん、県外の患者さんも多数来院されます。