アレックスビー(RSウイルスワクチン)
大人のRSウイルス感染症予防
アレックスビー(AREXVY)接種について
アレックスビーとは、RSウイルス感染症予防のために開発されたワクチンです。
細胞性免疫応答を高める工夫がされたワクチンで、不活化ワクチンに分類されます。
●目次
1 接種費用 及び 接種回数
2 アレックスビーの構成
3 RSウイルスとは
4 アレックスビーの接種前の注意事項
5 接種不適当者 及び 接種要注意者
6 副反応
1 接種費用 及び 接種回数
2024年5月から、当院でもアレックスビーの接種を開始しました。
60歳以上で基礎疾患がある患者さんに推奨されているワクチンです。
アレックスビーは筋肉内注射1回で終了します。
・接種費用:27,000円(税込み)
当院では、お電話やご来院の際に接種予約を受け付けております。このワクチンは取り寄せの都合上、接種前に費用を頂いております。ご理解の程お願い致します。
ご予約やお問い合わせは
03-5638-1241 (平日 9:00~12:00、14:30~18:00)(土曜日 9:00~12:30)(木、日、祝は休診)
までお電話ください。
2 アレックスビーの構成
アレックスビーのRSVPreF3とAS01Eの組み合わせは細胞性免疫応答を高めることができると言われています。
●抗原RSVPreF3 が液性免疫応答を誘導
●アジュバントシステムAS01E が免疫応答の増強
するように設計されたワクチンです。
3 RSウイルスとは
1)大人のRSウイルス感染症の症状
通常、健康な成人はRSウイルスに感染しても軽症で、多くは風邪のような症状で自然軽快します
2)特に気をつけたほうがいいのはどんな人?
高齢者、喘息、COPD、心疾患などの慢性の基礎疾患がある人、免疫機能が低下している人の場合、RSウイルスに感染した場合は、肺炎などを引き起こすこともあります。
3)高齢者にとってRSウイルス感染症はなぜ重要?
RSウイルス感染症によって、高齢者が入院、死亡にいたることも報告されています。
4)RSウイルス感染症の入院率比
●基礎疾患※のない方と比較したRSウイルス感染症による入院率比(米国・成人)
・喘息のある方 約2.0~3.6倍
・冠動脈疾患‡のある方 約3.7~7.0倍
・糖尿病のある方 約2.4~11.4倍
・COPDのある方 約3.2~13.4倍
・うっ血性心不全のある方 約4.0~33.2倍
Branche AR et al:Clin Infect Dis 2022;74(6), 1004‐1011より作図
4 アレックスビーの接種前の注意事項
○接種対象年齢:60歳以上
○接種回数:1回
○1回接種量:1回 0.5 mlを筋肉内に接種する
○筋肉内注射
○同時接種:医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することが可能です。当院の場合は、他のワクチン接種後28日以上の間隔を開けて頂いています。
5 接種不適当者 および 接種要注意者
【接種不適当者】(予防接種を受けることが適当でない方)
1)明らかな発熱(37.5度以上)を呈している方
2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
3)本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
4)上記に掲げる方のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある方
【接種要注意者】(接種の判断を行うに際し、注意を要する方)
1)心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方
2)予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方 及び 全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある方
3)本剤の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある方
4)過去に痙攣の既往のある方
5)過去に免疫不全の診断がなされている方 及び 近親者に先天性免疫不全症がいらっしゃる方
6)血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を施行している方(筋肉内注射部位の出血のおそれがあるため)
7)腎機能障害を有する者
8)肝機能障害を有する者
6 副反応
●重大な副反応
ショック・アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
●その他の副反応
発疹・疼痛・紅斑・腫脹・掻痒感・悪心・腹痛・筋肉痛・関節痛・疲労・頭痛・悪寒・発熱・鼻漏など
詳細は下記をご覧ください。グラクソスミスクライン社のアレックスビー(筋肉注射用)のホームページです。
当院は東京都江東区にあるクリニックです。
半蔵門線・都営新宿線「住吉駅」から徒歩2分にあるためアクセス便利です。隣の 島忠 にクリニック用の駐車スペースがあります。